健診結果など後期高齢者58人分の個人情報紛失


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 県後期高齢者医療広域連合は16日、うるま市の石川庁舎で記者会見を開き、「健康長寿訪問指導事業」に携わる訪問指導員が、名護市に住む健康指導対象者58人の基本情報や健診結果が記載された資料を紛失したと報告した。大城孝良事業課長らによると、指導員は看護師の資格を持つ40代女性で、名護市を担当していた。紛失した資料はファイル1冊にまとめていたという。情報流出などの被害は確認されていない。

 同事業では、健康の保持と疾病の重症化予防を図るため、連合と委託契約を結んだ訪問指導員や市町村が、対象となる後期高齢者らを訪問し療養方法や服薬の指導に当たっている。女性指導員は9月の訪問対象者16人分と10月の42人分の一覧などを1冊のファイルにまとめていたが、11日に紛失に気付いたという。どこでなくしたのかは不明。

 専門職の確保が難しく、これまでの女性指導員の業務に問題がなかったことから、同連合は処分しない方針。再発防止策について、大城課長は「個人情報の取り扱いや保管方法で一定のルールを決めるなど指導していきたい」と説明した。