“春”奪いに出発 沖縄尚学 八重山農林 九州地区高校野球、19日開幕


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 高校野球の第145回九州地区大会が19日から佐賀県で開幕する。大会地に出発する沖縄尚学と八重山農林の壮行激励会が16日、那覇空港ウェルカムホールで行われた。県秋季優勝の沖縄尚学は19日に福岡工大城東(福岡2位)と、準優勝の八重山農林は20日に福岡第一(福岡1位)と初戦を行う。九州大会での成績は来春の選抜大会出場選考の参考資料となる。

センバツ出場が懸かる九州地区大会での躍進を誓う沖縄尚学のメンバーら=16日、那覇空港
初出場の九州地区大会へ意気込む八重山農林のメンバーら=16日、那覇空港

 県高校野球連盟の岩崎勝久会長は「集中力と闘争心でまずは1回戦を突破してほしい。その先にもっとすてきな風景が見えるはずだ」と激励した。

 沖縄尚学のメンバーは、落ち着いた表情で関係者や保護者らからの声掛けに応えていた。秋季大会以降は実践を想定した「ケース打撃」で鍛え、秋季大会で浮かんだ課題の克服を図った。與谷友希主将は「自分たちの“粘りの野球”をしてセンバツの切符を勝ち取る」と意気込んだ。

 初出場となる八重山農林は部員12人で挑む。8月に部員が辞めようとしたことがあり、引き留めるために長時間話し合う中で、チームがよりまとまったという。大浜圭人主将は「バラバラだったチームがそれを乗り越えてきた」と強くなった要因を話した。秋季大会後は「打ち勝つチーム」として打撃力に磨きをかけた。大浜主将は「緊張もあるけど、大会までにほぐし、沖縄の期待に応えたい」と力を込めた。