火災で営業中断の「沖縄月星」が一部営業再開 島ぞうり保管場所も確保


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平山印刷の倉庫を借りて一部営業を再開した沖縄月星の與那原良光社長(左端)と平山印刷の平山達也社長(中央)ら=15日、豊見城市豊崎

 【豊見城】8月に沖縄県豊見城市与根の店舗兼倉庫で起きた火災で営業を中断していた靴卸売業「沖縄月星」(與那原良光社長)が、9月中旬からインターネット受注に対応した一部営業を再開した。

 10月初旬には同市豊崎にある平山印刷(平山達也社長)の空き倉庫の一部を利用する賃貸契約を済ませており、今月末にも電話やFAXなどでの受注を含めた完全な営業再開を目指す。全焼した店舗兼倉庫の再建に向けても準備を進める。

 当初は豊見城市が管理する市上田の旧豊見城市IT産業振興センターを倉庫として市が同社に貸し、9月中旬にも営業再開の見込みだった。

 だが倉庫として利用するために必要な国の許可が下りず、島ぞうりなど商品の保管場所が早急に必要になったことから、平山印刷の倉庫を利用することになった。

 15日、豊見城市の山川仁市長や平山社長らと面談した與那原社長は「地域や地元企業のつながりで倉庫を借りられることになり、営業再開のめどがたった。とてもありがたい」と感謝を述べた。