欧州最大のクルーズ会社コスタクルーズ(イタリア)が18日から、那覇港発着のクルーズ船「コスタ ネオロマンチカ」を就航する。外国船が沖縄発着の航路を設けるのは初めてという。航空路線が充実してアジアへのアクセスが良い沖縄を拠点の一つに位置づける。
10月はテスト走行として3便(各便200人程度)を運航する。2020年から本格就航し、同年4月に5本、10月に5本を運航する計画で年間約1万人の送客を見込む。現時点で石垣島、宮古島、台湾を周遊するコースを計画している。
那覇港は県内離島やアジア各国に近く、3泊4日など短期間のクルーズ旅行商品の提供が可能なため、長期の休みが取りづらい現役層を取り込める。欧州地域で沖縄の知名度が上がれば、将来的にヨーロッパからの送客も企画する。
3泊4日で5万円代からと手頃な価格で提供する。船内でイタリア料理を提供し、県産食材の使用も検討する。家族層が利用しやすいよう、13歳以下が無料や半額になるサービスもある。プールやスパも設置され、ショーやパーティーも楽しめる。
コスタグループアジア社長のマリオ・ザネッティ氏は「那覇は東アジアの中で目的地として魅力と人気がある。消費額向上で地元に貢献したい」と話した。