
医薬品開発の歴史や、体内で薬がどのように働くのかを通して科学のプロセスを学んでもらうことを目的とした「サイエンス・スクール」(主催・公益社団法人日本ユネスコ協会連盟、MSD製薬)が4日、県内で初めて浦添市立前田小学校で開かれ、6年生90人が参加した。
プログラムで児童らは、拡張現実(AR)を導入したタブレットを体にかざすことで薬が体内を巡る過程を視覚的に体験し、MSD製薬の社員らから細菌やペニシリンが発見された歴史について学んだ。
また、これらの発見には科学者による「観察・仮説・証明」のプロセスがあったことを学んだ児童らは、ウイルス模型にブロックで作った「抗原」を当てはめるゲームに挑戦し、工夫を重ねながらクリアを目指した。
玉井結羽さんは「薬の効く仕組みが分かって、ゲームもとても楽しかった」と笑顔で話し、桃原四葉さんは「研究の歴史を学べてよかった。痛くないワクチンができてほしいな」と、はにかんだ。