「努力結実」家族は涙 西武7位 上間 独立Lから夢実現


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上間永遠さんが西武からドラフト7位指名されたことを喜ぶ家族や親類ら=17日、那覇市楚辺

 西武から7位指名を受けた上間永遠(とわ)選手の那覇市楚辺にある実家では母・多美子さん(39)や祖父母の哲さん(63)、智江さん(63)、曽祖父母の秀雄さん(91)、房子さん(88)ら親戚や友人が集まり歓喜した。独立リーグを経て国内野球の最高峰にたどり着いた息子。多美子さんの目には「やっと本人の努力が報われた」と涙があふれていた。

 永遠さんは母子家庭で育った。中学に上がると野球の練習で送迎が必要になったため、多美子さんは仕事を変えて時間をつくるなどサポートを惜しまなかった。それだけに大分の柳ヶ浦高校への進学を志望した時は猛反対した。それでも息子を県外に送り出した後は、できる限り大分に応援に行った。多美子さんは「永遠は悩んだ時期もあったけど、乗り越えてきた。プロでも活躍してほしい」とエールを送った。

 祖父の哲さんは、智江さんに「野球ばか」と言われるほど野球一筋だ。身の回りにボールやバットがあったからこそ、孫は物心つく前から野球に親しんだ。一家からプロ選手が誕生することに、哲さんは「とってもすてき。すぐ泣いちゃう」と目に涙をためながら、誇らしげにほほ笑んだ。