沖縄への中距離ミサイル配備で米側が回答したことは… 玉城知事、国防総省に確認


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 【ワシントンで松堂秀樹】訪米中の玉城デニー知事は18日、国務省で国防総省国防長官府筆頭部長東アジア担当のメアリー・ベス・モーガン氏、国務省日本部長代行のテッド・シーガー氏と面談した。玉城知事は本紙が報じた沖縄への中距離弾道ミサイル配備計画についてモーガン氏に直接確認した。同氏は「沖縄への地上発射型の中距離ミサイルの配備は、今のところ発表も計画もない」と否定したという。

 玉城知事によると、モーガン氏は沖縄への中距離ミサイル配備計画について「開発には時間がかかることが予想されるので、現段階でどこに配備するかというのは発表できる段階ではない」と発言した。

 これに対し、玉城知事は2012年に沖縄にMV22オスプレイが配備された際、報道で配備計画や危険性が取り上げられていたにもかかわらず、日米両政府が配備直前まで県に伝達しなかった事実を指摘。「過去にオスプレイの配備計画が事前に伝えられていたにもかかわらず、日本政府が県に対して通報したのは配置の1カ月前だった。そのようなことがないよう情報の共有はしっかりと行うべきだ」と申し入れた。

 記者団に、計画が伝えられた場合の対応を問われた玉城知事は「政府からそのような話があった場合はしっかりと対応したい」と述べ、中距離ミサイル配備が正式に伝えられた段階で対応する考えを示した。

 玉城知事は現地時間18日で訪米の全日程を終え、19日にワシントンを離れる。