17日のプロ野球新人選手選択会議で興南高の宮城大弥投手を1位指名したオリックス・バファローズの福良淳一GM、中川隆治アマチュアスカウトグループ長、山口和男スカウト、縞田拓弥スカウトが20日、同校を訪れ、宮城や我喜屋優監督と面談した。仮契約は今後、日程を決めるという。
約20分間の面談を終えた後、福良GMは宮城について「甲子園出場時から、体の強さや直球やスライダーが十分いけると考え、指名させてもらった」と明かした。育成方針は「戻って相談するが、そんなに時間はかからない」と述べた。球団から宮城へ、西村徳文監督のサイン色紙などがプレゼントされた。
面談後、プロとしての将来像を問われた宮城は「息の長い投手」という言葉を繰り返し、「リリーフで活躍して実績を積み、その後、先発投手を目指したい」と語った。大リーグへの意向を聞かれると「まずは目の前に集中する」と淡々と語った。同席した両親に対しては「苦しい時期でも野球をさせてもらった。あの時に止めていればプロの夢はなかった。活躍して恩返ししたい」と感謝の言葉を述べた。
新人選手の浮き沈みを見てきた我喜屋監督は「プロでは成功を継続しないと生きていけない。常にアピールして『あいつを取って良かった』と思わせることが大事。他人の期待に惑わされず、自分への期待をしっかり持ってほしい」と真剣な表情で語った。