「TESIO」のソーセージが金賞 国際的食肉加工コンテスト


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 桑原 晶子
IFFAコンテストでの受賞を喜ぶ(左から)知名彩吾さん、嶺井大地店主、長山直人さん=23日、沖縄市中央の「TESIO(テシオ)」

 自家製ハムとソーセージの専門店「TESIO(テシオ)」(沖縄市中央、嶺井大地代表)がこのほど、第1回IFFA日本食肉加工コンテスト2019(主催・ドイツ食肉連盟、小野商事)に出品し、最も評価の高い金賞に選ばれた。

 IFFAは3年に一度、ソーセージの本場ドイツで開催される国際的な見本市。豚コレラの影響により、日本を含めたアジアから製品の輸出が困難になったため、同コンテストが日本大会として開催された。全国各地から約530品の応募があり、IFFAと同様の国際基準で審査された。

 審査は8月27~30日に千葉県で行われ、ドイツから来日した食肉マイスターらが味や外見、においなど120項目を評価した。テシオのスライスソーセージ「ビアシンケン」と「HOT DOGフランク」が50点満点のみに与えられる金賞、わさび風味を効かせた「SAMURAI(サムライ)」が銀賞に選ばれた。

金賞を受賞したスライスソーセージ「ビアシンケン」(左)と「HOTDOGフランク」=23日、沖縄市中央の「TESIO(テシオ)」

 嶺井代表は静岡県の専門店で技術を習得、2017年市中央に店を構えた。県産豚肉は県外産と赤身の水分量などが異なるといい、県産豚肉に合うスパイスの調合や加工方法を研究した。「テシオの味や技術が認められてうれしい」と話す。

 豚肉は普久原精肉店(市中央)から仕入れ、肉の状態や特徴を直接学び、日々の加工に生かしている。「周りの環境やお客さまからの助言、スタッフに恵まれた」と嶺井代表。「次の世代へ技術を継承し、同業者と連携して沖縄の食肉文化を盛り上げたい」と意気込んだ。