世界のウチナーンチュに三線を 沖縄からハワイ県人会に10丁 「文化普及に生かしたい」


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勝連盛豊代表(前列左から3人目)から三線を受け取る糸村ジョーン昌一さん(同4人目)とハワイ沖縄連合会と沖縄ハワイ協会の関係者ら=11日、中城村の吉の浦会館

 【中城】海外の県系人へ三線を送る活動に取り組む「世界の兄弟へ三線を送るプロジェクト」実行委員会(勝連盛豊代表)は11日、中城村の吉の浦会館で寄贈式を開き、ハワイ沖縄連合会に三線10丁を贈呈した。同実行委員会は2014年に活動を始めて以来、ドイツなど海外6県人会に計60丁の三線を寄贈している。ハワイは来年、移民120周年を迎えることから、今回の寄贈を決めた。

 勝連代表は寄贈した三線を活用した三線教室やイベントなどを通して、愛好者が増えることに期待したいと呼び掛け、「いつかハワイ県系人がこの三線を持って世界のウチナーンチュ大会に参加し、一緒に演奏できる日を楽しみにしている」と期待を寄せた。

 三線を受け取ったハワイ沖縄連合会の糸村ジョーン昌一専務理事は「ウチナーンチュのチムグクルを改めて痛感した」と感慨深げに語り、「皆さんの思いを必ず現地の同志に伝え、沖縄文化の普及・継承に生かしたい」と述べた。