【宜野湾】米軍普天間飛行場所属のAH1Z攻撃ヘリコプターとUH1Y多用途ヘリ2機が26日、鹿児島県の旧種子島空港跡地に緊急着陸していたことが27日、関係者への取材で分かった。AH1の不具合とみられる。種子島空港には同飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリが21日に着陸し、不具合で離陸できなくなったばかり。
旧空港跡地を管轄する鹿児島県港湾空港課によると、機体は26日午前11時53分すぎに着陸した。けが人などの情報は入っていない。
当日は旧空港跡地で自転車競技「ジロ・デ・種子島」のタイムトライアル種目があったが、支障はなかったという。
関係者によると、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが28日に種子島空港へ飛行し、復旧に向けて部品を届けるという。21日に同空港に着陸していたCH53は24日、普天間飛行場へ帰還している。
在沖米海兵隊は不具合の内容や原因について27日午後9時現在、本紙の質問に回答していない。旧空港跡地ではこれまで、日米の共同訓練が実施されるなどしてきた。
旧空港跡地近くで民宿を経営する榎本元久さん(79)は「警察がいるから何事かと思った。警察が規制線を張り、夜中も立っていた」と話した。