珈琲店のコメダ、全国初「石窯パン工房」の1号店を沖縄にオープン


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「石窯パンADEMOK」で売られているパン

 国内外で喫茶店「コメダ珈琲店」を展開するコメダ(名古屋市)は29日、全国初となるベーカリー「石窯パン工房ADEMOK(アデモック)南風原店」を沖縄県南風原町兼城にオープンした。

 コメダ専用の小麦粉を使い、スペイン製の石窯で職人が焼き上げるパンなど100種類以上を製造、販売する。コメダ珈琲店を展開する同社の新業態で、沖縄県内のコメダ各店へパンを供給する役割も担う。

コメダ新業態のベーカリー「石窯パン工房ADEMOK南風原店」でパンを買い込む来店客ら=29日、南風原町兼城

 コメダは全国約860店の喫茶店などを展開し、自社工場でパンを製造してきた。沖縄には2018年8月に糸満市に「コメダ珈琲店」を出店して初進出。同年10月の決算記者会見では、コメダホールディングス(HD)の臼井興胤社長が「コメダ史上、一番お客さんが入っている」と語るほど人気を集めた。現在は糸満市と北谷町に2店舗あり、今年12月に宜野湾宇地泊にも店舗をオープンする予定だ。

 同社の広報担当者は「今後の沖縄でのコメダ珈琲店の多店舗展開を見据え、パン工場も併設した。県内でパンを供給できる体制を整えた」と語る。

 パンの種類は石窯パン、菓子パン、調理パンなどがあり、価格は税込み90円から。パン工場として県内の「コメダ珈琲店」のパンを製造し、アデモック南風原店はパンとセルフのコーヒーのみを販売する。

 初日は約60人が列をつくり、予定より20分早くオープン。開店を一番に待ち構えた会社員の上村啓(ひらく)さん(27)=与那原町=は「コメダ珈琲店も大好きで、新たなブランドに期待していた。いろんな種類のパンがあって、焼きたてがどんどん出てきた」と話した。

 開業から2日間は午前9時にオープンし、テークアウトのみ。売り切れ次第終了する。通常の営業時間は午前8時~午後8時、定休日は毎週火曜日。店名の「ADEMOK」は、コメダ(KOMEDA)を逆から読んだもの。