豪雨で川が増水、観光客が取り残されている…カヌーで駆け付け救助


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 【西表島=竹富】9月下旬に河川の増水に伴い登山道に取り残された観光客を救助したとして、八重山署は10月16日、竹富町西表島の大原公民館で、西表島カヌー組合への感謝状贈呈式を開いた。金城太副署長が金田克己組合長に感謝状を手渡した。

八重山署から感謝状を贈呈された西表島カヌー組合のメンバーら=10月16日、竹富町西表島の大原公民館

 西表島西部のマーレ川からピナイサーラの滝方面に登山道を個人で向かっていた観光客2人が、豪雨による河川の増水で川を渡ることができない事故が発生。観光客は110番通報し、八重山署から要請を受けたカヌー組合のメンバー16人が現場に駆け付けて2人を救助したという。

 金城副署長は「駐在だけでは災害や事件事故を全てカバーできない。皆さんの尽力があって対応できていると思うので、今後も協力をお願いしたい」と感謝の言葉を述べた。

 金田組合長は「増水時を想定して訓練していたので冷静に対応できたと思う。今後も要請があればすぐに駆け付けたい」と話した。