自宅から見えていた首里城が今は見えなくなった… 再建信じ、高校生たちが街頭募金 仲間集め「力になりたい」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
首里城の再建を信じ募金活動を始めた高校生たち。外間愛夏さん(左から3人目)は「多くの協力がうれしい」と笑顔を見せた=3日、那覇市牧志

 首里城焼失を受け、“首里城を愛する高校生たち”が再建を信じて街頭で募金活動を始めた。沖縄のシンボルを失い、気持ちが沈んでいた浦添高校2年の外間愛夏さん(17)=那覇市首里崎山町=は不安を感じているだけでは駄目だという思いを強くし、自ら行動することを決意。インスタグラム(写真に特化したSNS)で協力を呼び掛け、仲間たちと一緒に2日から那覇市牧志のてんぶす那覇前に立ち始めた。

 崎山町の子ども会に参加するなど首里城の催しにも参加していた外間さん。自宅から見えた正殿が火災後には見えなくなった。通学で利用するゆいレールの中からもその姿が見えず、胸が締め付けられた。「何かできることはないだろうか」。思うままに「首里城再建」などの題名でインスタグラムに投稿。首里高や那覇国際高などから友人や賛同する高校生が参加を表明してくれた。

 募金活動の反響は大きく「ありがとう」「よろしく頼んだ」と声を掛ける人が多いことも驚きだった。2日は1時間だけの活動で約6万円が集まった。

 3日も多くの人が協力。この日も「みんなで頑張ろう」と声を掛けられ、うれしさがこみ上げた。外間さんは今後も仲間たちでチャリティーの催しを企画するなどし「再建のため力になりたい」と目を輝かせた。