キングス7連勝ならず A東京に66-76 勝敗を分けたものは… Bリーグ第13戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは9日、東京都のアリーナ立川立飛でリーグ2連覇中のアルバルク東京(東地区)と今季第12戦を行い、66―76で敗れた。キングスの連勝は6でストップ。通算成績は8勝4敗となり、西地区2位に順位を下げた。試合を通し、お互い気持ちの入ったタフな守備でぶつかりあったが、攻撃の精度でA東京が上回った。次戦は10日、同アリーナでA東京と対戦する。

試合通し攻撃精度に差

 昨季のチャンピオンシップ(CS)準決勝でぶつかり、タフな守りで大接戦を演じた両チーム。今季初の顔合わせは、スタートから互いに厚い守備を敷いた。

 しかし、攻撃力の差が前半で早速表れる。A東京は安藤誓哉と田中大貴の日本代表コンビを中心に、ピック&ロールからの連係を効果的に使い、ゴール下のシュートや3点弾を高い精度で沈める。対するキングスはフリーの3点弾の確率が低く、状況判断の悪さからスチールを許す場面も度々あった。前半のターンオーバー数はキングス10に対し、A東京は1のみだった。

 後半も展開は変わらない。キングスはジャック・クーリーの力強いゴール下を中心に試合をつないだが、要所で3点弾を決められて点差が縮まらず逃げ切られた。

 並里成は「エナジー、組織としての共通理解を含め、今日は完敗」と反省した上で「自分たちもチームの共通理解を高めたい」とリベンジを誓う。

 現在西地区2位だが、これまで各地区上位チームとのカードは少なかった。A東京のようなリーグトップ級から白星を奪えるか否かが、今季の成績を占う。

 「シンプルにマッチアップしてる相手を倒す。もっと覇気を出したい」と静かに闘志を燃やす岸本隆一。連戦となる2戦目、真価が問われる。


 (アリーナ立川立飛、2866人)
A東京 8勝3敗
 76―66(23―19,22―13,14―17,17―17)
キングス 8勝4敗

 【評】堅守のチーム同士の一戦となったが、攻撃の連係や個人技の精度で上回るA東京が前半のターンオーバーをわずか1に抑え、45―32で折り返す。キングスは後半、タフな守備から流れをつかみかける時間帯もあったが、A東京が要所で3点弾を沈め、逃げ切った。

守備がごちゃごちゃ

 佐々宜央HC(キングス)の話 アルバルクとやるということで、いろんな戦略を考えて守備がごちゃごちゃになった。攻撃はターンオーバーが痛手になった。もう少しいい準備をさせてあげられればよかった。アグレッシブさで負けたのは少し残念だった。