キングス2連敗 A東京に71―83 王者との実力差はどこに… Bリーグ第13戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは10日、東京都のアリーナ立川立飛でアルバルク東京(東地区)と今季第13戦を行い、71―83で2連敗を喫した。通算成績は8勝5敗。順位は西地区2位のまま。東京に最大22点のリードを奪われ、逃げ切られた。次節は16、17の両日、沖縄市体育館で滋賀レイクスターズ(西地区)と対戦する。

相手守備に崩せず

 リーグ2連覇中の王者の実力をまざまざと見せつけられた。キングスの持ち味であるハードワークと正面で渡り合い、そこに緻密な連係プレーを上乗せしたA東京。試合巧者に2連敗を喫した佐々宜央HCは「向かっていく上で準備不足だった」と唇をかんだ。

 ピック&ロールを攻撃の主体に据えるチーム同士の一戦。ただ、前半は質の差が歴然だった。

 A東京はガード陣が守備の間を割ってドライブで深く切り込み、他の選手が連動して動くことでフリーをつくり、内外から高い確率でシュートを沈めた。キングスは「積極性に欠けていた部分があった」(佐々HC)とゴール下に切れ込む意識の低さから相手守備を崩せず、外角シュートが増えて確率が上がらない。

 この日30得点16リバウンドと孤軍奮闘したジャック・クーリーの活躍で前半を5点ビハインドで折り返したが、第3Qで一気に突き放された。連携不足によるパスミスも散見され、流れを戻せなかった。

 岸本隆一は「優勝を目指すチームはミスをいかにカバーするかが大事。自分もまだまだ」と自戒を込める。今季はまだ序盤。リーグトップ級と対戦して得た教訓を糧に、チーム力の底上げを図りたい。


A東京 9勝3敗
 83―71(14―9,21―21,31―14,17―27
琉球 8勝5敗

 【評】好守ともにプレーの完成度で上回るA東京が、序盤から優位に試合を進めた。キングスはジャック・クーリーの奮闘で前半を5点ビハインドで折り返した。第3クオーターに入ると、A東京はコート上の選手が満遍なく得点する高い総合力でリードを広げ、そのまま逃げ切った。

選手はよく戦った

 佐々宜央HC(キングス)の話 相手のスイッチ守備に対して、ミスマッチの状況での1対1で積極性に欠けていた部分があり、攻撃の準備不足だった。選手はよく戦ってくれた。ロッカーでは自信を無くさないように伝えた。敗因はコーチのふがいなさに尽きる。