首里城、早期に再建を 那覇市長と市議団が国交相に要請 観光経済への対策も


この記事を書いた人 問山栄恵
赤羽一嘉国土交通相(左から6人目)に首里城再建について要請する那覇市議団と城間幹子那覇市長(同7人目)=11日、東京都の国土交通省

  【東京】那覇市議会の久高友弘議長と城間幹子那覇市長は11日、国土交通省に赤羽一嘉国交相を訪ね、首里城の早期再建を求める市議会の意見書と市の要望書を手渡した。赤羽氏は9日の現場視察に触れ「一日も早く再建をしないといけないと決意した。国が全面的に何でもやるというのが政府の決意だ」と述べ、国が再建に取り組む姿勢を改めて示した。
  
  赤羽氏は再建の在り方について「再建には国が押し付けがましく言うつもりはなく、地元の意向を最優先にして全面的にバックアップするのが望ましいと思っている」と語った。
  
  久高議長が赤羽氏に早期再建や2022年までの基本計画策定、再建への特別な財政措置などを求める意見書を手渡し「政府が全力で取り組むことをいち早く表明したことで、市民、県民に一筋の光明を見いだしていただき感謝する」と述べた。城間市長は県や市と連携した早期再建への取り組みと併せて、観光経済への影響を最小限に抑える対策も求めた。【琉球新報電子版】