本紙「ファクトチェック」報道に奨励賞 石橋湛山記念・早稲田ジャーナリズム大賞 「新聞ジャーナリズム使命示す」


この記事を書いた人 問山栄恵
琉球新報が掲載した一連の「ファクトチェック」報道

  【東京】早稲田大学は11日、同大が社会や文化、公共の利益に貢献したジャーナリストを顕彰する第19回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」授賞作品を発表し、琉球新報の「県知事選などを巡るファクトチェック報道とフェイク発信源を追う一連の企画」が公共奉仕部門の奨励賞に選ばれた。授賞理由について「ネット時代にあって、新聞やテレビなど既成のジャーナリズムの使命が、『事実の検証』と『責任ある報道』にあることを示す取り組みだ」とし、評価した。
  
  昨年、島袋良太記者による連載「駐留の実像」を核とする関連ニュース報道が公共奉仕部門で大賞に選ばれたのをはじめ過去4回大賞を受賞しており、今回の奨励賞は初めて。
  
  琉球新報のファクトチェック報道は、地方紙としては初めての取り組みだとし、平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)賞や新聞労連ジャーナリズム大賞などを受賞した。
  
  早稲田ジャーナリズム大賞は、公共奉仕部門が毎日新聞の「公文書クライシス」、草の根民主主義部門が中日新聞の「調査報道呼吸器事件 司法の実態を告発し続ける連載『西山美香さんの手紙』」、文化貢献部門が佐々木実さんの「資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界」だった。【琉球新報電子版】