起業支援で女性が求めることは?


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女性起業家支援ノウハウ普及セミナーで支援事例を紹介するパネリストら=11日、那覇市の県立図書館

 経済産業省が主催する「女性起業家支援ノウハウ普及セミナー」が11日、沖縄県那覇市の県立図書館で開かれた。県内の自治体や金融機関の関係者が参加し、起業を模索する女性が求める支援についてパネリストの話に耳を傾けた。

 女性の起業支援に携わるアイ・ジー・シー(大分県)の宮脇恵理代表、沖縄ガールズビレッジの岩渕裕子代表、沖縄振興開発金融公庫融資第二部の久場兼修課長がパネリストとして登壇し、支援の事例や課題を紹介した。

 宮脇氏は「日本は中小企業支援は充実しているが、女性に特化した支援は少ない」と語り、女性が起業を決意し準備する段階で支援が少ない現状を指摘した。

 岩渕氏は、起業の意思があるにも関わらず経験が無いために足踏みする女性が多いことから、起業を支援する上で「テストマーケティングの機会を設けることが大切だ」と説明。実践的なカリキュラムを支援に盛り込むことで、具体的な事業計画の策定のほか、情報収集の場になると話した。