「メダル取る自信ある」 東京パラ車いす400メートル代表内定 上与那原「まだ伸びしろ」


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 パラ陸上の上与那原寛和(48)=沖縄市出身=が9日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行われたパラ陸上世界選手権の男子400メートル(車いすT52)決勝で4位となり、来年8月に開幕する東京パラリンピックの日本代表に内定した。パラリンピック出場は2008年の北京から4大会連続の快挙。15日の男子1500メートル(車いすT52)でも代表内定を目指す。11日、電話取材で心境を聞いた。

 ―代表内定した。

 「米国選手が失格して順位が繰り上がり、自力での決定ではないが、ほっとした感じはある」

 ―決勝を振り返って。

 「ほとんど経験がない大外のレーンだった。大外はコーナーが長い。減速すると後ろから詰められるので、初めから前に行かないといけないが、入るタイミングは悪かった。最後も伸びなかった」

 ―体の感覚は。

 「予選より体は動いていたが、1分から1分1秒を目指していた中で、1分3秒27だった。思うよりタイムが伸びなかった」

 ―東京大会に向けて。

 「上位を目指し、3秒くらい縮めれば勝負できると思う。メダルを取る自信はある。たくさんの方々に応援していただいている。出場枠を取るのが最低条件で、メダルを取ることが恩返しになると思ってる」

 ―東京大会は49歳で迎える。不安要素はあるか。

 「競技は上半身の使い方なので、年齢は関係ない。まだ伸びしろもある。レーサー(競技用車いす)の乗る位置や、こぐグローブをハンドリム(車輪の持ち手)に当てる角度を修正していけば、自己ベストの59秒台は出ると思う」

 ―次はより得意な1500メートルだ。

 「昨日、今日は体を休め、車いすやグローブを調整している。明日からしっかり備えたい。1500メートルはオープンレーンなので、スタートと位置取りが重要になる。ラスト1周勝負になってくると思うが、どこで仕掛けるか、レース展開を見ながら考える。表彰台に上がり、今度は自力で代表を決めたい。楽しみにしていてください」