沖縄の離島巡りながらフランス料理は… 仏クルーズ社がツアー販売 10日間で6島周遊、60万円から


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新クルーズ商品を発表する(左から)宮里哲座間味村長、大田治雄久米島町長、ポナンの伊知地亮氏、新垣健一県文化観光スポーツ部長、下地芳郎沖縄観光コンベンションビューロー会長、沖縄総合事務局開発建設部の石原正豊港湾空港指導官=12日、那覇市の県庁

 フランス・マルセイユに本社を置くクルーズ会社ポナンが、県内離島を巡るクルーズ商品「沖縄エクスペディションクルーズ」の販売を発表した。同社の特徴である小型船の良さを生かし、座間味島や久米島、沖永良部島、与那国島など六つの離島を10日間かけて周遊する。船が着岸できない離島でも、船に積んでいるテンダーボートや強化ゴムでできたゾディアックを使って上陸でき、小型ボートでしか行けないエリアの観光も可能となる。

 定員184人の小型船「ル・ラペルーズ」を使用し、2021年6月28日に大阪を出発して沖縄の離島を巡る。船内のレストランでは県産食材を使ったフランス料理の提供を検討している。既に各旅行社が販売を行っており、想定販売価格は1人60万円から。

 ポナン社の日本駐在マネジャーの伊知地亮さんは「世界でも自慢できる最高の商品になることを確信している」と話した。

 新垣健一県文化観光スポーツ部長は「東アジアのクルーズ拠点形成に向けて大きな一歩を踏み出した。離島周遊クルーズを今後も推進していきたい」と期待を寄せた。