「沖縄出身者として何かできないか」 美作大・短大学生たちが募金活動 岡山県民の思いも実感


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美作大学沖縄県人会メンバーが集める首里城再建募金に寄付する美作大学の鵜﨑実学長(左端)=8日、岡山県津山市の美作大学

 岡山県の美作大学・美作大学短期大学部で学ぶ沖縄県出身学生約100人でつくる沖縄県人会が首里城再建に向けて学内イベントなどで募金活動を実施している。11日までに約30万円が集まった。岡山県民の思いを受け、県人会メンバーはさらに活動に力を入れている。

 首里城が焼失した10月31日、地元の山陽新聞から取材を受けた同大食物学科3年で県人会副会長の新垣美月さん(20)=那覇高出身=らが「県出身者として何かできないか」と思いを巡らせた。同県人会は学内イベントや地域の祭りでエイサーや沖縄戦をテーマにした創作劇を上演するなど、大学だけでなく地域にも親しまれており、寄付を開始しようと決めた。

 11月3日、同県津山市の清泉公民館文化祭で県人会がエイサーを披露した際には同館が集めた義援金約5万円を託された。その時はまだ寄付を呼び掛ける前で、公民館は自主的に寄付を募っていた。新垣さんは「遠く離れた岡山の人も沖縄のことを考えてくれている」と思いを強くした。

 その後、県人会メンバーは7、8の両日に学内でちんすこうを販売したり、寄付を募ったりするなど、首里城再建へ支援活動を始めた。県人会顧問を務める鵜﨑実学長も賛同し、大学を挙げて協力している。