10月31日に那覇市首里当蔵町の首里城で大規模な火災があり、正殿など、7棟計4836平方メートルが焼失した。首里城の再建に向けて寄付した企業や団体などを紹介する。
メイクマンが県に500万 「県民に育ててもらった」
メイクマンは14日、首里城再建に向けた寄付金500万円を県に寄付した。宮城順一社長と金城政秀総務部長が、玉城デニー知事に目録を手渡した。同社はメイクマン各店舗で募金箱を設置して客に募金を呼び掛けている。
宮城社長は「県内外、海外からも復興を望む思いが強い。県民に育ててもらった企業として首里城のために寄付する」と話した。玉城知事は「できることは全力でやる」と意気込んだ。
三井物産が県に200万円寄付
三井物産は14日、首里城再建に向けた寄付金200万円を県に寄付した。同社那覇支店の花牟礼真一支店長=写真左から4人目=が富川盛武副知事=同中央=に目録を手渡した。同社では役職員向けの募金箱も設置している。
花牟礼氏は「悲しい出来事だったが、沖縄の人の首里城に対する熱い思いを感じた。首里城の再建に向けて県民や沖縄にゆかりのある人が一体となり、沖縄のブランドがさらに高まればいい」と話した。
イオン会沖縄100万寄付
イオン会沖縄支部が14日に琉球新報社を訪れ、首里城再建の支援金として100万円を県内マスコミ8社共同の県民募金に託した。同会沖縄支部はイオンの取引先企業など県内160社が加盟している。支援金は会費から拠出した。
村田紳副支部長=写真左=は「早い再建を願って、微力だが寄付したい」と話した。
大武産業下地氏、200万円託す 会社と家族100万ずつ
首里城の一日も早い再建に役立ててもらおうと、産業廃棄物処理業の大武産業(西原町)の下地武社長らが14日、琉球新報社を訪れ、大武産業から100万円、下地社長の家族から100万円の計200万円の寄付金を琉球新報社に託した。
下地社長は「身近にあった首里城がなくなってはじめて大切さに気付いた。観光のシンボルでもあったので、一日も早い再建に役立ててほしい」と語った。下地社長の妻めぐみさん(49)、二女の樺月さん(22)、三女の唯月さん(15)も同席。県外に住む長男の穂高さん(21)、長女の刈川琴月さん(28)とも話し合い、子どもたちはお年玉などでためてきた貯金を寄付金に充てたという。
めぐみさんは「(火災は)家族みんなショックで、胸が痛む思いだ。一つ形に表したいと思って寄付を決めた」と語った。
豊見城高の17期 同窓生一丸寄付 首里城再建へ15万託す
豊見城高校17期同窓会が14日、首里城再建に向けた支援金15万1469円を琉球新報社に託した。同窓会の山城徳子さん=写真左から3人目=は「できることはないかと模索し、寄付することになった。募金箱やクラウドファンディングもあるが同級生が一致して寄付できたのはとてもうれしい」と話した。島添盛勝さん=同2人目=は「再建にあたって職人の育成に力を入れてほしい。首里城の再建から新しい沖縄づくりも目指してほしい」と要望した。