キングス連敗止める 滋賀に63―56 スコット不在に奮起 Bリーグ第14戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは16日、沖縄市体育館で滋賀レイクスターズ(西地区)と今季第14戦を行い、63―56で勝利した。連敗を2で止め、通算成績は9勝5敗となり、現在西地区2位。キングスは後半、攻撃でドライブの積極性を高めて突き放した。次戦は17日午後2時5分から同体育館で滋賀と対戦する。

第4Q ドライブで切り込み、シュートを放つキングスの田代直希(左)=16日、沖縄市体育館(又吉康秀撮影)

 第2クオーター(Q)でわずか8点しか挙げられず、1点ビハインドで迎えた第3Q。「前回の試合はスイッチ守備をされたけど、今回は滋賀がしていなかった。それが前半で分かったので、攻めればいい」(田代直希主将)。ガード陣が積極的に深いドライブを仕掛け、内外の攻撃に好循環が生まれ、逆転して一気に突き放した。

 後半は守備やボールへの執着心も一段ギアを上げた。滋賀は前の試合で3点弾を20本決めるなど、長距離砲を武器とするチームだが、今試合は35本放って成功はわずか8本(22・9%)。キングスの56失点は今季で最少だった。

 チームの大黒柱、センターのジョシュ・スコットが故障者リストに登録されてから初めての試合だった。「リバウンドを取るしスコアもできる。そして何より走れる選手なので、失うのは大打撃」と率直にチームへの影響を語る田代。佐々宜央HCは「中心がいなくなったのが大きいけど、選手には我慢強くやってほしい」と鼓舞する。

 主力センターとして存在感が増すジャック・クーリーは「ジョシュがやっていたように、フィジカルにリバウンドを中心に活躍することが重要だ」と強い覚悟を示した。
 (長嶺真輝)


キングス(9勝5敗)
 63―56(20―16,8―13,20―13,15―14)
滋賀(5勝10敗)

 【評】前半は両チームとも攻撃が重たく、キングスは28―29の1点ビハインドで折り返したが、後半はガード陣がドライブを積極的に仕掛けて得点を重ねた。守備では最後まで高い集中力を保ち、滋賀の得意とする3点弾の成功率を22・9%に抑え、逃げ切った。

守備を頑張れた

 佐々宜央HC(キングス)の話 滋賀は3点弾のチームで、そこの守備を頑張れた。攻撃は前半シュートを外していたけど、後半はオープンをつくり続けられた。ただ明白なターンオーバーもあったので、もったいないミスをしないことが喫緊の課題だ。

ミスを学びにつなげる

 ショーン・デニスHC(滋賀) オープンなシュートを決めきれなかったことが大きな敗因になった。競ってる大事な時にターンオーバーも起きてしまった。若い選手が多いので、今日起きたミスを学びにして、次につなげたい。