三つどもえ接戦残り1キロで制す 松島・新垣がスパート 県中学駅伝


社会
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最後の競り合いを制してゴールする松島アンカーの新垣貴啓

 駅伝の男子第43回、女子第32回県中学校競走大会は16日、今帰仁村運動公園を発着点とする国頭地区中体連コース(男子6区間20キロ、女子5区間12キロ)で行われた。男子は松島(新垣暁啓、嘉手川太智、前花和太郎、上原佑斗、小橋川陸、新垣貴啓)が1時間6分42秒で初優勝した。女子はコザ(渡久地七琉、仲間花梨、徳村美桜、屋嘉比愛菜、仲村陽葵)が42分2秒で首位でゴールし、13年に同校が出した42分58秒の大会記録を塗り替え、2年連続4度目の栄冠を手にした。

 県内6地区から男女各25チームが出場。男女上位2校は九州大会(29~30日、熊本)、優勝校は全国大会(12月15日、滋賀)に派遣される。

 1位と6秒差でたすきを受けた最終6区の新垣貴啓(松島3年)は「抜く気満々だった」と走り出し直後の急な登り坂からペースを上げて1位と並んだ。その後、追い上げてきた那覇との三つどもえの闘いになるが、残り1キロでスパートをかけた。じわじわと差を広げ、競技場に入った時には約5メートルの差をつける。残り200メートルで後ろを振り返ると勝利を確信。応援団に向かい「よっしゃ」と右手を上げ、最後はガッツポーズでゴールした。

 チームで最も早い新垣暁啓主将が1区で飛ばした。最後の600メートルのスパートで那覇に差をつけられたが区間記録を上回る2位で2区につないだ。

男子優勝の(後列左から時計回りに)上原佑斗、小橋川陸、新垣貴啓、前花和太郎、嘉手川太智、新垣暁啓

 11秒差の2位でたすきを受けた4区の上原佑斗はただ一人の2年生で持ち記録は5番手。ただ、アップ時から「爽快だった」と身体が軽かった。出だしの坂道で一気に追い上げる。最後の1キロで「余力があった」とスパートをかけ、1位でたすきをつないだ。

 力を合わせて上位をつなぎ続けてつかんだ全国切符。新垣主将は全中駅伝で「一桁台でゴールしたい」と上位を狙う。

(古川峻)