那覇軍港の配置、来年度決定 浦添移設で那覇港管理組合が方針


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 那覇港管理組合(管理者・玉城デニー知事)は18日、11月定例会の同議会で2020年度内に港湾計画案を決める方針を示した。米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添市移設に関し、県・那覇市と浦添市で意見が二つに分かれている軍港の配置についても20年度内の合意を目指す。軍港配置を巡る合意に影響する港湾計画策定について同組合が年限を示すのは初めて。意見が分かれている案以外の第三案について同組合は「折衷があるかどうか、技術的に検討する」と説明した。

 田原武文常勤副管理者らが山川典二県議と又吉正信浦添市議の質問に答えた。

 現行の港湾計画は2003年に策定されており、改定の必要が生じているが、移設する軍港の配置が定まらず改定が滞っている。

 軍港の配置については、11月に組合内に設置した浦添ふ頭地区調整検討会議で技術的な検討を進める。組合として1案に絞った後、政府が主宰する移設協議会に議論の場を移して、配置を確定させる見通し。その後、日米合同委員会の合意に基づき正式決定する。

 10月の県と那覇市、浦添市のトップ会談以降、取り沙汰されている第三案についても調整検討会議で検討する。田原常勤副管理者は「(意見が分かれてきた)北側案と南側案は残した状態で議論する」と強調した。