【八重山】石垣島周辺離島で発生した救急患者を搬送する海上保安庁のヘリコプターが降りる旧石垣空港跡地の真栄里ヘリポートに関して、同ヘリポートの隣接地で進められる石垣市役所新庁舎建設工事の本格化に伴い、12月6日以降、事実上、使用停止になることが分かった。
石垣市新庁舎建設室によると、15日に同室と市消防本部、海上保安庁石垣航空基地の担当者がヘリポート運用に関して対応を協議した。そこで建設作業員や機材の安全確保の観点から、「12月6日をめどに急患搬送の着陸地点の第一選択肢を(石垣空港の)石垣航空基地にする」ことを確認したという。
一方で関係者によると、市や海保は関係機関に対して真栄里ヘリポートの使用ができなくなると説明している。
旧空港跡地にある真栄里ヘリポートを巡っては、管理する市が新庁舎建設や今後の跡地開発の進展に伴い、ヘリの安全性確保の観点から、石垣空港にある海保石垣航空基地に統合する方針を示している。
だがその場合、基幹病院の県立八重山病院への搬送時間が現在の1分程度から15分程度に延びる見通しであることから、周辺離島住民からは継続利用や病院隣接地への設置を求める声が上がっている。