売上高最高253億円 9月期 ゆがふHD、ホテル好調


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 【名護】本島北部で建設やホテル業を営むゆがふホールディングス(名護市、前田裕継CEO)は22日、グループ6社の2019年9月期決算を発表した。単体合計ベースの売上高は前期比9・3%増の253億4600万円、経常利益は7・5%減の11億5800万円、純利益は同7・2%増の10億6700万円だった。

 前田産業のホテル業が好調だったほか、屋部土建の工事受注が順調に推移し全体をけん引し、売上高と純利益は過去最高を更新した。

 内部取引を控除した連結ベースのグループ売上高は7・7%増の224億2900万円だった。連結対象は持ち株会社のゆがふホールディングス、屋部土建、前田産業、美善建設、沖縄シャングリラ、今年8月設立のゆがふファシリティの6社。ゆがふファシリティはグループ内の不動産管理を担う。

 屋部土建は売上高が10・7%増の200億6500万円となり初めて200億円を超えた。人手不足や工事原価の増加などにより、純利益は8・8%減の5億9900万円だった。

 五つのホテルを経営する前田産業は、売上高が4・2%増の30億9200万円、純利益が26・1%増の1億5300万円だった。本部町に今春開業した分譲型ホテル「アラマハイナコンドホテル」の客室が完売した販売益2億5千万円が後押しした。開業に伴う人件費の増加や日韓関係悪化に伴う夏場の韓国人客減少により経常損益は8700万円の赤字だった。

 同日のゆがふホールディングスの株主総会で、取締役の前田裕子氏が新たに代表権を有し、代表取締役5人体制とする役員人事が承認された。裕子氏は前田産業代表取締役社長との兼務となる。

 ゆがふホールディングスの新たな役員体制は次の通り。(敬称略)

 代表取締役CEO前田裕継▽代表取締役COO津波達也▽代表取締役CEO代行前田貴子▽代表取締役専務仲座義人▽代表取締役前田裕子