「次世代スター発掘・ワールドプロジェクト」のグランプリ第1号に城間莉央さん(10)が選ばれた。2次審査が行われた17日、9月のプロジェクト始動から2カ月あまりでのグランプリ誕生に、プロジェクト関係者は沸き立った。沖縄アクターズスクールのマキノ正幸代表も「1次審査の応募書類を見た時に鳥肌が立ち、安室奈美恵を超えるスター性を感じた。直接会って確信に変わった」と興奮を隠さない。
プロジェクト始動から2度、マキノさんが可能性を感じた応募者を対象に2次審査が行われたが、いずれもグランプリは出なかった。3度目の2次審査当日、1次審査からマキノさんが太鼓判を押す応募者の登場を前に、北谷町砂辺の沖縄アクターズスクールの空気は張り詰めた。しかし城間さんが姿を見せると、室内の空気が一変。照れながらも笑顔を絶やさない城間さんの姿が関係者を魅了した。
城間さんは最も好きなアーティストに安室さんを挙げて、「(安室さんの才能を見いだした)マキノさんに選ばれてびっくりした」と目を丸くする。
アクターズは12月から城間さんと、グランプリには届かなかったが将来が期待される応募者を対象にしたレッスンを始める。
マキノ代表は「(城間さんは)優しい目をしている。10歳で身長が150センチ以上あり、手足も長く、これからもっと見栄えもするようになる。何より明るいのがいい。これから歌やダンスのレッスンだけでなく、テレビやCMなど経験を積ませて必ずスターにする」と力を込める。その上で「沖縄から才能を見つけるプロジェクトは続く。残りの人生の全てを注ぎ、沖縄を明るく、元気な場所にしたい」と話した。