琉球新報旗争奪ハンドボール 組み合わせ決定


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選手宣誓する興南の瑞慶山充貴主将=29日、北中城村立中央公民館

 ハンドボールの第36回琉球新報旗争奪九州高校選抜大会沖縄県予選(主催・県ハンドボール協会、琉球新報社)の組み合わせ抽選会と開会式が29日、北中城村立中央公民館大ホールで行われた。選手や学校関係者らが参加し、抽選を見つめる真剣なまなざしに本番間近の緊張感が表れていた。12月14日から男女の1回戦が始まる。決勝は12月22日、浦添市民体育館で行う。

 男子32校、女子は北谷と美里が合同となり、28校27チームが出場する。

 シード校は男子が興南、コザ、那覇西、知念。女子が那覇西、浦添、首里、那覇国際となっている。シードを4ブロックに割り当てた後、各チームの代表がくじを引いて組み合わせを決定した。

 男女の上位2チームは来年2月に県内で開催される第48回九州高校選抜大会に推薦される。

 抽選会後の開会式では、前回大会で優勝した男子の興南と女子の那覇西が優勝旗を返還。男子・興南の瑞慶山充貴主将が「日頃の練習の成果を十分に発揮し、スポーツマンシップにのっとり最後まで全力で戦うことを誓う」と宣誓した。瑞慶山は「この大会は九州、全国が懸かっている。楽しく全力で、やってきたことを出す」と闘志を燃やした。

〈展望〉男子、興南一歩リード 那覇西、浦添女子筆頭

 男子は興南が頭一つ抜けている。コザが後を追い、続いて知念、那覇西、浦添の3校が拮抗(きっこう)している。Aブロックの興南は、昨年全国3冠を成し遂げた神森中のメンバーが進み、1年と2年の競争が激しい。Bブロックは厳しい練習を耐え抜いてきた知念が中心になる。Cブロックは第3シードの那覇西、浦添に注目。Dブロックの普天間は新人大会で那覇西に2点差に迫る試合をした。シードのコザは、昨年神森中と競った沖縄東中のメンバーが多くいるが、監督不在が懸念材料か。

 女子は1年生主体の那覇西と2年生主体の浦添が筆頭候補。新人大会は那覇西が残り数秒でゴールを決めて接戦を勝ち抜いた。その次に那覇国際、首里、那覇が並ぶ。Aブロックは昨年シードの浦添商とサイズのある昭薬付の1回戦が注目だ。勝者が2回戦で那覇西と当たる。Bブロックは那覇国際と那覇の対戦が見もの。新人大会では大接戦の末、那覇国際が勝って4強入りした。那覇西や浦添に敗れ4強入りを逃してきたコザにもチャンスはある。Cブロックは勢いのある首里に、細かい技が得意な陽明が食い下がるか。Dブロックは堅守速攻が伝統の浦添が抜きんでている。
 (取材協力、県高体連ハンドボール専門部・仲本淳委員長)