沖縄市、サーキット場の予算計上 ごみ処理施設跡地に建設 地域住民が懸念することとは…


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 【沖縄】沖縄市は「沖縄サーキット場(仮称)」の工事関連費を含む一般会計補正予算案を市議会12月定例会で提出することを決めた。29日の議案説明会で説明した。可決されれば年度内にも工事に着手する予定。建設予定地である市倉敷の旧倉浜ごみ処理施設跡地は市の所有地である一方で、全会一致で反対を決めた自治会があるなど、予定地周辺の住民からは騒音や交通渋滞を懸念する声も上がっている。

 市はこれまで2回の関係者説明会で、旧倉浜ごみ処理施設跡地を「最優先候補地」として建設計画を提示。モータースポーツによる振興や整備予定地の選定などについて説明した。

 8月に開かれた関係者会議では、池原自治会が審議委員会全会一致による反対を伝えた。登川、知花の2自治会の関係者は住民説明会の開催を求め、市は10月11日に知花区民向けの説明会を開いた。住民は周辺道路の渋滞や農業への影響を懸念しており「課題に対する回答が得られていない」「地元のメリットが見えない」として、具体的な課題解決策を求めている。

 市は「さまざまな意見が出ているのは承知している」との認識を示した上で「街づくりの視点など総合的に判断し、市の内部で決定した」と説明した。