書き換え指示認める 臨時管理者会議 南城市長へ説明 島尻消防「意図的改ざん」否定


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一連の報道を受けて臨時開催された「正副管理者会議」=3日、南城市の島尻消防本部

 【南部】島尻消防組合消防本部で賭博の横行や救急活動に関する時間記録の改ざんなど不祥事発覚が相次いでいる問題で3日、管理者や副管理者、消防長らを交えた臨時の「正副管理者会議」が南城市の島尻消防本部で開かれた。会議の中で島尻消防側は、過去に時間の書き換えを指示された職員が1人いたことを管理者に伝えた。

 管理者の瑞慶覧長敏南城市長は一連の報道について調査するための第三者委員会を設置するよう指示した。

 発足時期や構成メンバーなど詳細は未定。瑞慶覧市長は「行政法に詳しい外部の人にアドバイスを受けて決める」と話した。

 瑞慶覧市長によると、会議では一連の報道について屋比久学消防長らから説明を受けた。この中で「過去に、時間のことを頼まれたという職員が1人だけいた」との説明を受けたことを明らかにした。

 3日付本紙が報じた救急活動に関する時間記録の改ざんに関しては「当事者に(消防が話を)聞いた。意図的な改ざんではない」との認識を示したという。

 島尻消防は南城市と八重瀬町が共同運営している。同日、南城市議会(国吉昌実議長)は12日の全員協議会で、島尻消防に事情説明を求めることを決めた。

 屋比久消防長は会議後、報道陣の取材に対して「(時間記録の書き換えが)100パーセントなかったかというと、そうではないと思っている。しっかり調べていきたい」と話した。