香港の特別支援学校生が沖縄で交流 シーサー作りや紙工芸も


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シーサー作りを体験する香港の生徒(左)と教える大平特別支援学校の生徒=5日、浦添市の同校

 香港の特別支援学校「東華三院徐展堂學校」の生徒15人が5日、浦添市の大平特別支援学校(與儀達子校長)を訪れ、同校高等部の生徒らと交流した。同校が実施する窯業や紙工芸などの作業を体験した。一緒に歌を歌ったり、給食を食べたりして交流を深めた。

 交流はJALJTAセールスが企画する事業で、年齢や性別、障がいの有無に関係なく誰でも旅行を楽しめることを目標に取り組む。香港の生徒らは、窯業や紙工芸、木工などの作業を見学。各班に分かれて実際に作業を体験した。

 紙工芸班では大平特支の生徒らが、牛乳パックから再生紙を制作する工程をジェスチャーを交えて説明。牛乳パックをちぎって水に漬け、紙すきや水切りなどの工程を体験した。窯業班ではシーサー作りを体験。顔や体の作り方を教わりながら、個性あふれるシーサーを制作した。

 窯業体験や学校見学をした周家謙(チョウカヒム)さん(12)は「校舎や校庭が大きくて驚いた。シーサー作りは、クラスメートが優しく教えてくれてうれしかった」とほほ笑んだ。大平特支高等部3年の大宜見颯さん(18)は「みんながすごく楽しそうに体験していたので良かった。海外に行っていろんな文化を知りたくなった」と目を輝かせた。山里剛教頭は「生徒同士が心と心で触れ合う様子が感じられた。生徒の人間性や社会性を高めることにつながるいい経験になった」と話した。