対戦記録やプレーヤーの実力可視化が可能に ボードゲームで無料ウェブサービス 1万6千種に対応 米市場への展開目指す アプリ開発のバックムーン


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ボードゲームの対戦記録や実力が可視化できるウェブサービス「スタートプレーヤー」の画面(バックムーン提供)

 ウェブシステムやスマートフォンアプリ開発のバックムーン(西原町、知念卓社長)は、ボードゲームの対戦記録やプレーヤーの実力を可視化できるウェブサービス「StartPlayer(スタートプレーヤー)」を開発し、1日から無料提供を開始した。約1万6千種類のボードゲームに対応しており、将来的にボードゲームの本場であるドイツやアメリカ市場への展開も目指している。

 ボードゲームはプレーヤーが直接対面して遊ぶゲームの総称で、囲碁や将棋も含まれる。世界では8万種類以上のボードゲームがあるとされ、年間500以上の新しいゲームが開発されているという。日本でも近年、人気が高まりつつあり、県内にもボードゲームを遊べる専門店や販売店が5、6カ所ある。

 「スタートプレーヤー」はボードゲームのプレーヤー同士が自由にグループを作り、遊んだゲームごとに勝敗や順位、点数を記録できる。記録を基に各プレーヤーの強さを示す指標となる「レーティング」を自動算出し、グループ内での実力が数値で示される。

「スタートプレーヤー」の画面を表示したタブレットとスマートフォンを掲げる知念卓社長(中央)、人気のボードゲームを紹介する山口賢太取締役(右)、前津達人取締役(左)=9日、那覇市の琉球新報社

 対戦記録と合わせてプレー時の写真や文章を投稿でき、インターネット上でグループの交流ができる。今後、各プレーヤーの記録内容などからお勧めのゲームを紹介する機能や、自分と同じボードゲームが好きなプレーヤーを探せる機能などを追加する予定。

 ウェブサービス上に広告を表示するほか、1グループの利用人数が多くなることが見込まれる専門店やボードゲーム大会での利用では、サービスを有料化するなどして収益を上げる仕組みを検討している。

 知念社長は「ボードゲームの楽しみがさらに深くなるサービスとなっており、プレーヤーの皆さんにはぜひ利用してほしい」と活用を呼び掛けた。