キングス、3連勝 北海道に84-69 総合力でトラブルカバー Bリーグ第20戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは15日、北海道の北海きたえーるでレバンガ北海道(東地区6位)と今季第20戦を行い、84―69で勝利した。3連勝で通算成績は13勝7敗。順位は西地区2位のまま。佐々宜央HCが体調不良で5試合続けて欠場し、この日も藤田弘輝ACが指揮を執った。

 両チームとも粘り強い守備を展開し、第3クオーター(Q)終了時点で3点差と接戦が続いていたが、第4Qでキングスが安定感のある攻撃で一気に突き放した。先発出場した田代直希主将が試合開始53秒で左足を痛め、それ以降はコートに戻らなかった。

 次節は21、22の両日、沖縄市体育館で京都ハンナリーズ(西地区)と対戦する。

クーリー、ゴール下で存在感

 試合開始53秒、キングスをいきなりトラブルが襲う。前日の試合で15得点6リバウンドと活躍し、高いボールへの執着心や粘り強い守備でチームを引っ張る田代直希主将が左足を痛めて退場。同じポジションの福田真生と長谷川智伸、センターのジャック・クーリーがこの危機を救った。

 第3Qまで優位に試合を進めていたが、引き離しきれない我慢の時間帯が続く。その間、福田は堅い守備とリバウンド、長谷川は3点弾を2本放ってどちらも沈めるなど、得意の外角シュートで田代の穴を埋め、試合をつないだ。

 第4Q、並里成が速い展開をつくり出し、波に乗る。23得点、19リバウンドとゴール下で圧倒的な存在感を放ったクーリーは、攻撃リバウンドだけで11本をもぎ取り、北海道を突き放す原動力となった。試合開始早々のトラブルを物ともしない「総合力」(藤田弘輝AC)の勝利だった。

 クーリーはリバウンドの本数で負けた前日の試合を念頭に「今日は(本数で)勝つと決めていた。プランを遂行できた」と満足そう。7アシストで勢いをもたらした並里は「厳しい場面が多かったけど、我慢して一気に流れに乗れた。次戦も気を抜かず戦いたい」と連勝を伸ばすことを誓った。


キングス(13勝7敗)
 84―69(23―20,13―18,23―18,25―13)
北海道(9勝12敗)

◆つないで流れ乗れた

 藤田弘輝ACの話 田代のけがやジャックのファウルなどいろんなトラブルが起きたが、福田や長谷川がよくつなぎ、後半に流れを持ってこられた。総合力で勝てた。第4Qで流れに乗れたのは良かった。