社会の課題「自分ごと」として行動を 那覇でSDGsフォーラム


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
SDGsフォーラムで討論するパネリストの(左から)佐野景子氏、渕辺俊紀氏、猪澤也寸志氏、島津典子氏、新井和宏氏=17日午後、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 国連が提唱し、世界中で実現に向けた取り組みが進むSDGs(持続可能な開発目標)について学び考えるSDGsフォーラム2019「世界を変える一歩 沖縄から」(琉球新報社主催)が17日、那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。社会課題の解決に取り組む企業の育成に励む新井和宏氏(eumo社長)や県内の関係者が取り組みを報告し、「自分ごと」として行動を起こすことで社会状況が変化することを訴えた。約150人が聴き入った。

 パネル討議では登壇者たちが、沖縄の観光の在り方や食品などの価値を新たな視点から見直すことで、持続可能な社会へとつながることを強調した。

 金融・経済の視点で基調講演した新井氏は、利益優先だった企業の従来の構造が世界的に変化していることを指摘。「何のために会社があるのかを考え、それを企業の強みに変えていかないと生き残ることは難しい」と語った。目標として示されている17の項目は「当たり前のレベルとして考えてほしい」と述べ、その上で一企業だけではなく、社会や地域を巻き込んで課題に取り組む“共創”社会の実現を訴えた。

 パネル討議にはJICA沖縄所長の佐野景子氏、日本青年会議所沖縄地区協議会2020年度会長の渕辺俊紀氏、エコガイドカフェ代表の猪澤也寸志氏、県企画部企画調整課副参事の島津典子氏が登壇した。