猛火に耐えた首里城大龍柱を保存へ 政府が検討 赤瓦も回収


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首里城焼失で焼け残った龍柱=17日、那覇市の首里城公園

 【東京】政府は、首里城の火災で耐えて残った大龍柱を保存する方向で検討している。また、焼け残った赤瓦を可能な限り回収し、再建に利用するよう職人らから要望があることを踏まえ、赤瓦の保全回収を行いながら、がれきの撤去を進める方針だ。

 政府の2020年度予算案で、国土交通省は全国の国営公園事業に38億円を計上した。このうち首里城関連に回る具体的な額については今後詰めの調整をする。

 関係者によると、龍柱は今後の解体作業への影響を避けるために移動させる必要がある。石造りのため焼け残ったものの、高熱にさらされて劣化していることも想定されることから、別の場所で公開する可能性もあるという。