琉球銀行を装い、スマートフォンのショートメッセージサービス(SMS)を使ってインターネットバンキングのIDやパスワードなどを入力させ、不正に個人情報を入手して送金をする詐欺が県内で発生した問題で、県警は19日、7件の不正アクセスにより計658万円の被害が確認されたと発表した。
県警サイバー犯罪対策課は「金融機関がSMSやメールでネットバンキングのID、パスワードなどを入力させることはない。無視して削除してほしい」と呼び掛けた。2019年のネットバンキングによる不正アクセスの被害は14件・約3703万円で、過去最悪を記録した。
同課によると、沖縄銀行を装ったSMSも確認されている。沖銀では被害は確認されていない。同課は偽サイトに誘導されないためには、あらかじめネットバンキングのURLをブックマークに登録したり、銀行の専用アプリを使ったりする対策などを推奨している。
琉銀によると、SMSの文面には「お客さまがご利用の口座が不正利用されている可能性があります」などと書かれ、偽サイトへ誘導する手口だった。