車いすラグビーの第21回日本選手権が20日から23日まで、千葉県の千葉ポートアリーナで行われ、全国予選を勝ち抜いた8チームがクラブ日本一を懸けて戦う。県からは沖縄ハリケーンズが6度目の優勝と4連覇を目指して挑む。
沖縄ハリケーンズは14、15の両日、浦添市のサンアビリティーズうらそえで日本選手権に向けた強化合宿を行った。
今季はカナダ代表のザック・マデルに声を掛け、県外からも日本代表の若山英史=静岡県=と元日本代表の河野俊介=東京都=がチーム入りした。東京パラリンピック車いす陸上の出場が内定した上与那原寛和も加わり、選手兼監督の仲里進は「沖縄らしいチャンプルーチーム。ワンチームで一丸となって結果を出す」と4連覇へ意欲を見せる。
ハイポインター用の攻撃型車いすを使う仲里進とスピードのあるザックマデルの連係が鍵になる。2人は合宿前から生活を共にしており「一緒に世界で戦ってきた。少し練習すれば問題ない」と呼吸の一致に不安はない。
守備では、ローポインターの若山と河野が相手攻撃をタックルなどで止める。しかし、2人には守備以上の役割も期待されている。若山は「攻撃の起点になる」とエンドラインからのロングパスで貢献し、河野は「相手を止めた後で前に出る」とターンオーバーをイメージする。
最大の壁は日本代表のエース池崎大輔率いるTOKYO SUNS。国外のナショナルチームから助っ人を招集しており世界トップレベルの戦いが予想される。仲里は「相手は層が厚く勝負所になる。自分が取りに行く」と挑む。
(古川峻)