幼児教育推進へ県教育庁に班設置 来年度から 保育者支援を強化


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 県教育庁は2020年4月から、質の高い幼児教育推進を目的に、義務教育課内に「幼児教育班」を新たに設置する方針であることが分かった。19日県庁で開かれた知事と県教育委員会が教育課題について協議する2019年度県総合教育会議(議長・玉城デニー知事)で明らかになった。

 県子ども生活福祉部では、教育・保育の一体的提供と推進体制の確保に向けて県教育庁との連携を強化し、来年度から始まる「第二期黄金っ子応援プラン」に「幼児教育センターの設置及び幼児教育アドバイザーの配置」を盛り込む。新設の「幼児教育班」が同センターとしての役割を担い、保育者への研修の支援や指導助言を行うアドバイザーを配置する。

 同部は、年度内の制定を目指している児童虐待防止を図る「県子どもの権利を尊重し虐待から守る社会作り条例(仮称)」の骨子についても報告した。その中の「通告に係る対応等」では、安全措置を講じる際、児童相談所長がこれまで主に協力を求めていた児童福祉施設の職員以外にも、「学校の教職員」を加えることが示された。