プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは21日、沖縄市体育館で京都ハンナリーズと今季第21戦を行い、99―78で勝利した。攻守でかみ合わない印象の序盤だったが、並里成らが体を張り、ジャック・クーリーがゴール下で安定感を示した。点差を広げられることなく粘ると、後半は守備から勢いを取り戻し、各選手が強みを発揮した。相手外国人選手も抑え、最後は21点差で圧倒した。次戦は22日、同体育館で午後2時5分から京都と対戦する。
藤田弘輝HCが就き、新体制となった初ゲームがホーム戦。重圧の懸かる試合だったが後半に爆発力を発揮し、京都から99点を奪って圧倒した。シーズン途中の再出発の不安も吹き飛ばすような逆転勝利だった。
前半はジャック・クーリーがゴール下で奮闘したが、いまひとつ波に乗れない。41―47の点差以上に重い展開だったが、我慢し続けた。
後半に守備から一気に流れをつかんだ。長谷川智伸やデモン・ブルックスのパスカットから速攻につないで逆転に成功。京都のスコアラー、ジュリアン・マブンガをダブルチームで徹底マークし、マブンガがベンチに下がると各選手が全力でマッチアップし、失点もコントロールした。
攻撃はインサイドアウトの形となり、寒竹隼人や岸本隆一らの3点弾で大歓声を呼び込むと、各選手が積極的にドライブで攻める状況で点差を広げていった。
並里成は「悪い時間に我慢して、流れの良い時にゾーン守備から速い展開でプッシュできた」と手応えを語った。体を張ったクーリーは試合後、「逆転できてとてもうれしい。明日も勝つので応援お願いします」とファンの応援に感謝した。
(嘉陽拓也)