琉球バスが4路線増便 運転手不足だったのに、なぜ可能に?


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那覇市内を走る琉球バス(画像一部処理)

 第一交通産業(福岡県)グループの琉球バス交通(豊見城市、小川吾吉社長)は23日、具志川バスターミナルと那覇バスターミナルをつなぐ4路線について、「乗務員の採用が改善傾向となってきた」として1月20日から増便すると発表した。

 いずれも那覇と具志川のバスターミナル間の往復回数を増やす。90番(知花線)は38回から41回、21番(新都心具志川線)は17回から24回、24番(那覇大謝名線)は15回から22回、110番(長田具志川線)は16回から19回になる。

 増便に伴い、90番、21番、110番は、具志川バスターミナルから出る最終便の発車時刻も遅くなる。最終便は90番は午後9時15分発、21番は同8時40分発、110番は同9時15分発となる。24番は同7時45分で変わらない。那覇バスターミナル発の最終便も時刻の変更はない。

 琉球バス交通によると、バスの運転手確保策として免許取得費用の補助や待遇改善などに取り組み、県内各地のハローワークと連携した就職説明会の開催などによる求人情報の周知活動を実施。採用状況の改善につながっているという。

 同社は「近年、乗務員不足でやむなく路線バスを減便してきた。まだ以前の回数には戻っていないが、今後も採用活動を強化し、さらなる増便ができるように取り組みたい」と話した。