米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向け、沖縄防衛局は22日までに、11月29日に開催した軟弱地盤の改良工事に関する「技術検討会」の議事録を公表した。地盤改良範囲を縮小する目的で新たに「軽量盛土」を採用するなど、工法を選ぶ過程で工期短縮を目指す姿勢がうかがえる。
議事録によると、軽量盛土の材料には運輸省(当時)が研究・開発した新素材を使う。防衛局は委員に「国内で空港など多数の実績がある。県内では石垣港や伊江港で使われている」と説明した。護岸については建設に掛かる予想日数が少ない方式に決まった。
また、地盤改良の工法が混在することから沈下の量や速度にばらつきが生じることを懸念する意見が上がった。委員の一人は「特に異なる構造の境界部の取り扱いについては十分気を付けてほしい」と指摘した。