ハンドボールの第36回琉球新報旗争奪九州高校選抜県予選(主催・県ハンドボール協会、琉球新報社)最終日は22日、ANA ARENA 浦添で決勝を行った。女子は那覇西が23―17で浦添に勝利し、2年連続12度目の頂点に立った。男子は興南が36―23でコザを破り、3年連続29度目の優勝を果たした。男女上位2チームは県内で開催される第48回九州高校選抜・第43回全国選抜九州地区予選(来年2月7~9日、県立武道館など)への出場権を獲得した。
兼城、好セーブで流れ呼ぶ
女子決勝で那覇西は細かいミスが続いた。比嘉律監督は「考えさせられる試合内容だった。(優勝への)プレッシャーを感じていたのかもしれない」と語った。1年生主体ながらも県新人で優勝を果たしたが、この日はミスで流れをつくれず、低調な出だし。それでも献身的なプレーでゴールを守り続けたのは、守護神の2年生、兼城桃花だった。
ポストプレーを絡め、ミドルシュートでも攻めてくる浦添の攻撃に素早く反応。流れが変わりかねない序盤の7メートルスローは2本連続で止めた。その後も「自分が止めないと」とゴールを死守した。
新人大会は「めちゃくちゃ緊張して、全然止められなかった」と出場は前半のわずかな時間のみだった。その後はユースの日本代表の経験のある比嘉楓(1年)が入り、悔しさを味わった。練習では3年生を相手に、本番を想定しながら緊張感のある時間を過ごしてきたおかげで、今大会は決勝の舞台でもリラックスして臨めた。
小学から幼なじみの久場川かりん主将は「苦しい時、ここぞでミスをカバーしてくれる。心強い」と信頼している。少しだけ自信を付けた様子の兼城は、九州選抜へ向け「相手に流れがいかないように、守り続けたい」と声を弾ませた。
(喜屋武研伍)
【男子】
▽決勝
興南
36―23(19―13,17―10)
コザ
【女子】
▽決勝
那覇西
23―17(10―6,13―11)
浦添