社会

世界で最も危険な格闘技の王者がミャンマーに学校を建てるワケ

ミャンマーの子どもたちに学用品を送る渡慶次幸平さん(右端)=ミャンマー

 「世界で最も過激な格闘技」とも称されるミャンマーの国技「ラウェイ」で2018年に75キロ級の王者となった渡慶次幸平さん(31)=沖縄県豊見城市出身=が、同国で学校を建設しようとクラウドファンディングで資金を集めている。ミャンマーの厳しい教育環境に心を痛めた渡慶次さん。「安心して教育を受けられる環境をつくりたい」と思いを語る。

 渡慶次さんは昨年のミャンマーでの大会後、チャリティーで子どもたちに学用品を贈るためヤンゴン郊外のペグーという地域の小学校を訪問した。校舎は近くのお坊さんが寄付金で建てたというが壁がなく、床板も腐っていた。

 さらにミャンマーに詳しい知人から、同国では生まれた家庭環境で職業選択が狭まってしまう現状があると知らされた渡慶次さんは衝撃を受けた。「生まれた環境によって将来が決まってしまうという状況が信じられない。子どもたちの目は日本の子どもたちと何も変わらない」。自身も子を持つ親、そして好きな格闘技を仕事にする。ミャンマーの子どもたちが夢に向かって突き進めるよう支援することを決めた。

 2020年2月末を締め切りにしたクラウドファンディングは目標金額250万円。今月23日午後5時までに目標の58%に達した。この学校建設を皮切りに1年でヤンゴン郊外の小学校10校の改修を目指す。渡慶次さんは「『学校だけ建てても意味がない』と言われるが、これはゴールじゃない。教育改善に向けた一つの始まりにしたい」と力を込めた。(仲村良太)



関連するニュース







  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス



  • 会員制サービス






  • 他のサービス