島民歓迎、渡嘉敷に新高速船就航 船内広く、バリアフリーに


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社
新造船の船内公開で階段昇降機を体験する村民=21日、渡嘉敷港

 【渡嘉敷】2000年に就航した渡嘉敷村初の村営高速旅客船「マリンライナーとかしき」(125トン、定員200人)が老朽化のため11月18日に19年余の航海を終えた。その代替船として広島県で建造された新高速船「マリンライナーとかしき」(総トン数197トン、定員200人)が完成し、21日から就航を開始した。

 那覇市泊港北岸で新造船の出発式を終え、座間味秀勝村長や来賓、一般客を乗せ泊港を同日午前9時に出港し約35分で渡嘉敷港に到着、大勢の村民が歓迎幕などを掲げて出迎えた。乗客下船後に村民らに船内が公開された。新造船は旧高速船に比べ船内も広く、バリアフリー化し、階段昇降装置などが装備され近代的な設備が施されている。

 新造船で、渡嘉敷村に最初に下船した住民の神里敏昌さん(61)は「旧高速船に比べ揺れも少なく、船内も広くゆったりとして快適な船旅でした」と笑顔を見せた。
 (米田英明通信員)

渡嘉敷港に初入港する新造旅客船「マリンライナーとかしき」=21日午前9時35分