キングス後半に地力 名古屋に92-80 接戦制し6連勝 Bリーグ第23戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは25日、名古屋市のドルフィンズアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区3位)と今季第23戦を行い、92―80で勝利を収めた。6連勝で通算成績は16勝7敗。西地区2位を維持している。前半、名古屋の守備に苦しめられ、思うような攻撃ができずシーソーゲームが続いたが、後半から息を吹き返し、第4クオーター(Q)では、岸本隆一の3点弾などが決まり、一気に突き放した。次戦は29日に沖縄市体育館で島根スサノオマジックと顔を合わせる。

第4Q、3点弾で勢い加速

 前半は、ゴール下の「ペイントエリア」をコンパクトに守る名古屋のゾーンディフェンスに苦しめられ、持ち味でもあるハードな攻撃を封じられたキングス。藤田弘輝HCが「名古屋のゾーンに慣れるのに時間を要した」というように、相手の堅守に苦慮した。攻撃でリズムに乗れず、状況判断にまで影響が出る。第1Qは、シュートできる場面でパスを選択してしまうなど、悪い雰囲気が流れた。

 名古屋のヒルトン・アームストロングの高いブロックや積極的なリバウンドに加え、内外から打ってくる安藤周人を中心に加点されてしまう。第2、3Qは競り合う展開が続く。

 だが、第4Qで、石崎巧が決めた3点弾が猛攻ののろしとなった。キングスが誇るスリーポイントシューターの岸本隆一の3点弾に、ゴール下で絶大な安定感を誇るジャック・クーリーが調子を取り戻す。内外から積極的にシュートを放つキングスに相手の守備も崩れた。勢いに乗ったまま最後は12点差をつけてシーソーゲームを制した。

 3点弾でチームを救った岸本は「大事な時間にシュートを決められいい仕事ができた。良いクリスマスをブースターと過ごせた」と応援に駆けつけたファンに勝利の“プレゼント”を贈って満足げだった。


キングス(16勝7敗)
 92―80(17―22,21―15,21―25,33―18)
名古屋D(11勝13敗)

◇守備課題、次戦で修正

 藤田弘輝HCの話 非常にやりづらいゲームだった。名古屋の長時間のゾーンディフェンスに苦しめられたが、後半は相手の守備に慣れてうまく対応でき、勝ちきることができた。守備では課題も見つかったので、次戦に向けしっかりと修正していく。