165センチPG、U-16代表定着狙う バスケ女子強豪校1年の伊波美空 ベンチ入り果たし得点力向上図る


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全国高校バスケットボール女子3回戦 桜花学園(愛知)―開志国際(新潟) ゴール下でパスを受け、シュートを放つ桜花学園の伊波美空=25日、東京都の調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ

 バスケットボールの全国高校選手権大会(ウインターカップ)で、全国最多の優勝21回を誇る女子バスケ界の“女王”桜花学園(愛知)で1年生ながらベンチ入りし、技術を磨きを続ける県出身選手がいる。165センチのPG(ポイントガード)、伊波美空(宮森小―石川中出)だ。今年はU―16日本代表の候補として強化合宿に招集され続けるなど、成長著しい。ゲームコントロール力と得点力を高め、チーム、日本代表での主力定着を狙う。

 伊波はミニバスケ時代に既に全国で頭角を現していた。宮森小6年の時、主将として全国制覇をけん引。石川中1年の頃にはU―13カテゴリーの育成キャンプに呼ばれた。一方、中学時代は全国優勝は果たせず、悔しい思いも味わった。「中学で全国を取れなかったので、高校でもう一度日本一になりたい」と、誘いを受けた強豪・桜花学園に進学した。

 世代別の日本代表選手が多くいる名門校で、入学当初は「緊張もあって、練習でも力を出し切れなかった」という。しかし、今年10月の茨城国体少年女子で愛知県選抜に選ばれ、主力として2連覇に貢献。「自信も付いてきて、今は自分のプレーができるようになっている」と精神面の成長を感じている。

 今月23日に開幕したウインターカップでは初戦からベンチ入り。短い出番で得点を挙げるなど、アピールに余念がない。チームも勝ち上がり、25日には8強入りを決めた。

 鋭いドライブやピック&ロールの使い方などPGとしての技術を磨き「自分で点が取れる選手になりたい」と小柄ながら攻撃的なPG像を思い描いている。

 今年の8、11の両月には、候補選手約20人という狭き門をくぐり「FIBA U16 女子アジア選手権大会」(開催地、日程未定)の代表選考を兼ねたU―16日本代表の強化合宿に続けて招集された。「チャンスはあると思うので、しっかり活躍して、定着したい」とさらなる飛躍を見据えている。
 (長嶺真輝)