沖縄の観光客19年も1000万人超へ 県が見通し 首里城火災、観光客数に影響なし 


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 沖縄県文化観光スポーツ部が26日に発表した11月の入域観光客数は前年同月比0.5%増の79万9200人となり、11月としての過去最高を更新した。1~11月の累計は940万8800人となった。年末年始の国内航空予約状況が好調に推移するなど12月も例年並みの70万人前後を確保することが予想され、2019年の暦年で1千万人を超える見通しが示された。

 11月の観光客数は、前年におきなわ技能五輪・アビリンピックが開催された反動もあり、国内客は前年同期比0.7%減の60万100人となった。

 外国客は、大型クルーズ船の寄港増などを要因に同4.2%増の19万9100人だった。

 10月31日の首里城火災による影響が懸念されたが、県は11月の観光客数については影響はなかったと分析している。

 これに対し日韓関係悪化の影響を受けている韓国からの観光客は、同87.2%減の5500人と低迷が続いている。

 中国客はクルーズ船寄港が前年より9回多い20回だったことから、同76.3%増の6万1700人と大きく増加した。12月も前年を15回上回る21回の寄港が予定されている。

 県文化観光スポーツ部の新垣健一部長は「韓国市場について、春以降は便の回復の話が出るなど明るい兆しがある」と指摘した。