浦添市伊奈武瀬の県中央卸売市場は4日、花き類の初競りで2020年の取引が始まった。キクやバラ、ガーベラなど12万9415本が取り扱われ、仲買人らの威勢のいい声で活気付いた。5日は青果類の初競り式が行われる。
花きの初競り前に開かれた式典には関係者約80人が参加した。県中央卸売市場花き部連絡協議会の比嘉隆会長は「今年はオリンピックなどで活気にあふれた年になる。花き業界も活気に満ちた年になるよう頑張りたい」と意気込んだ。
花き類は近年、外国産との競争や自然災害の多発で全国的に厳しい状況にある。県内では冠婚葬祭の簡素化で花きの個人消費は落ち込むものの、好調な観光業の影響でホテルやレストランなど業務用の売り上げを伸ばしている。
比嘉会長は「個人消費にも力を入れつつ観光関係にも注力し、花と緑で観光客を招けるよう仕掛けたい」と話した。